もくじ
民宿風生里 岐阜県でペットと泊まれる宿
岐阜県は奥美濃の隠れ里のような海抜600mの町にある、まるで田舎のおばあちゃんの家に遊びにきたかのようなどこか懐かしいものを感じる犬と泊まれる宿です。
こちらの民宿周辺には特にこれといった観光名所などはありませんが、里山の空気の中でワンちゃんと一緒に静かにくつろぐことができるばかりか、この地方の暮らしや自然、そして農作業などを体験することができます。
また、地元の食材を使った夕食の準備に宿泊客が参加することができるという、ほかではなかなか味わうことができない変わった体験もできるのが特徴です。
こちらの宿では、オーナーご夫妻と一緒に2匹の可愛い看板ワンちゃんたちがお仲間の到着を熱烈歓迎してくれるのです。
ペットと泊まれる施設
施設名 | 民宿 風生里 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
住所 | 〒 501-5105 岐阜県郡上市白鳥町干田野1200番地 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
入れる場所 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||
料金 | ■ 大 人 :2食付き 7,000円~ ■ 子 供 :2食付き 4,500円~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
温泉・風呂情報 | 貸切風呂 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
ペット宿泊 備考欄 | 小型犬: 500円 / 中型犬: 500円 |
犬と泊まれる宿のお食事
夕食は宿内の食事処でいただきます(ワンちゃんを連れて入ることはできません)。
用意される食材は、美味しい「奥美濃古地鶏」とオーナーご夫妻が宿の周囲にある畑で栽培した地物の野菜がたっぷり使われた素朴な田舎の家庭料理風の夕食を味わうことができます。
そしてこの民宿では宿泊客が夕食の調理を手伝うことができて、それが楽しいとリピーターには好評です。
メイン食材の「奥美濃古地鶏」とは、天然記念物に指定されている「岐阜地鶏」をもとにし、岐阜県養鶏試験場(現畜産研究所養鶏研究部)によって新しい岐阜の銘柄鶏として開発された鶏です。
肉の臭みが少なく、芳醇な甘みを感じる上にとてもジューシーな鶏肉ですよ。
夕食メニューにはこの奥美濃古地鶏を使った鍋料理が提供されますが、ほかに希望があれば予約時に申し込んでおくと色々な料理を作ってもらうことができます。
例えば岐阜県郡上地方の郷土料理である「鶏ちゃん(けいちゃん)」という料理を作ってもらうことができますよ。
この「鶏ちゃん」とは、まず醤油や味噌などをベースとしてニンニクやショウガを混ぜたタレに鶏肉を漬けて下味をつけ、その鶏肉をキャベツやもやしなどの野菜と一緒に鉄板で炒めた料理です。
この素朴な郷土料理のそもそもの由来は、戦中から戦後にかけての下呂や郡上の田舎で卵を産まなくなったニワトリを食べたことが始まりと言われています。
肉類が手に入りにくかったあの当時では、「鶏ちゃん」はタンパク質を取るための貴重な料理であり、盆や正月などで親族の集まりや来客がある時に出される特別なハレの時に振る舞われた料理で、少し前にB-1グランプリに参加したことがあるのです。
そんなB級グルメの「鶏ちゃん」ですが「奥美濃古地鶏」を使うことで高級料理のように感じられてしまいますね。
なお、飲み物については持ち込み自由となっているので事前に買い込んでおきましょう。
朝食は和食で、こちらでもご夫妻が栽培した野菜や漬物をたくさん出してもらえて美味しくいただくことができますよ。
犬と泊まれる宿のお風呂
お風呂は貸し切りで、洗い場が広く2人一緒に身体を洗えて足を伸ばせる浴槽があります。
シャンプー、リンス、石鹸が常備されていて入浴時間は22時までです。
なお、給湯器が自動運転方式でないために湯温を一定に保つことができないので、貸し切り予約をした時間に合わせて給湯をしてもらうことになっています。
なお、民宿と同じ町内(と言っても車で移動しなければなりませんが)に日帰り入浴できる温泉施設があります。
「ウィングヒルズ白鳥リゾート」は、お肌がツルツルになる天然温泉で露天風呂やサウナがあるほか食事もできます。
泉質はナトリウム-炭酸水素塩温泉(中性等張性高温泉)で、効能は神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、慢性消化器病、冷え性、疲労回復などのほか、きりきず、やけど、慢性皮膚炎などがあります。
犬と泊まれる宿のお部屋
築50年以上になる民宿の外観は古民家風というか、日本の田舎に普通に存在しているおじいちゃんとおばあちゃんが居るお家といった感じの造りです。
田舎暮らしに憧れていたご主人が移住説明会でこの地のことを知り、勤めていた会社を早期退職されてこの民家を購入されました。
10LDKの部屋数がありますが、ワンちゃんと泊まることができるお部屋は1室のみで、フローリングにツインのベッドが置かれている洋室と座卓がある和室が繋がっている和洋室です。
民宿の外観と同じ木のぬくもりが感じられる色彩で、それなりの古さはありますが、掃除はいきとどいていて清潔感があり落ち着いて過ごすことができます。
お部屋の設備はテレビ、エアコン、湯沸かしポット、座卓で、外に洗面台があります。
アメニティはフェイスタオルだけですので、バスタオル、歯ブラシ、カミソリなどや部屋着、寝間着を持参してください。
泊まることができるワンちゃんは室内飼育の小型犬か中型犬のみで、狂犬病や混合ワクチンの予防接種をしていることが必須で、小型犬2頭、中型犬なら1頭が泊まれます。
またトイレのしつけや無駄吠えをしないしつけができていることも条件となります。
お部屋にはワンちゃんのケージと食器がありますが、神経質なワンちゃんでしたら使い慣れている食器を用意した方が良いでしょう。
なお、ワンちゃんのご飯の用意はありませんので、いつも食べ慣れているフードを必ず持参してください。
そのほかにリード、おやつ、ワンちゃん用の寝具(敷物、毛布など)、常備薬、トイレやトイレシート、足拭きタオル、粘着ローラ、消臭剤など、ふだん使っていて必要と思われるものは全部持参しておけば安心ですね。
犬と泊まれる宿での注意点
・ワンちゃんが入れるのは客室内だけで、客室内では解放しないでください。
・ベッドの上には乗せたりしないようにしましょう。
・食事や入浴の際には部屋に用意されているケージの中で留守番させてくださいね。
・ワンちゃんの粗相が心配でしたら、オムツやマナーベルトを用意しましょう。
・もし粗相をしてしまったらきれいに処理をして、状況と場所を必ず報告してください。
・また、お部屋の中や備品を傷つけてしまった場合もオーナーに報告をしてください。
・室内でワンちゃんにブラシをかけるのは抜け毛が飛ぶので止めましょう。
・抜け毛が気になるワンちゃんには服を着せると軽減できますよ。
・民宿の周囲を散歩させる際は、ウンチの処理などマナーを守ってくださいね。
ペット宿 そのほかの情報
民宿がある郡上白鳥では移住者を募集していてオーナーご夫妻も移住者です。
今でも町では郷土料理の「ジンダ汁」や「鮎ごはん」などの作り方教室などを通して地元の方々と移住希望者との交流会が企画されて開催されています。
この宿ではその企画の一部として「奥美濃ふれあい共有体験」と題した田舎体験を企画していて、地元の方々と一緒に農作業や地元暮らしを体験することができるのです。
「鶏ちゃん」や「五平餅」などを地元の素朴で可愛い高校生たちと一緒に作りながら触れ合うことができますので、お時間が許すならぜひ一度参加されると面白い体験ができますよ。
また、オーナーご夫妻もこの地に移住を体験されていて、そのことで以前に写真家の篠山紀信さんの取材を受けたことがあるそうで、その時のエピソードなどを伺ってみると面白い話が聞けることでしょう。
近くに「ながてつ」の愛称で親しまれている長良川鉄道の北濃駅があり、可愛い真っ赤な車両の写真を撮影することができますし、あるいは乗ってみるのも良いですね。
なお、こちらの民宿はお部屋だけでなく宿内の全てが禁煙ですのでタバコは屋外で喫ってください。
ペット宿の周辺観光情報
民宿の周りにはこれといった観光スポットはありませんが、少し足を延ばせば国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている「郡上八幡」があります。
郡上八幡城の天守閣に登って風情のある城下町を眺めれば気分はもう大名ですね。
美しい水路が多い旧城下町の散策に疲れたら古民家を改造したカフェでひと休みすれば、身も心もゆったりと過ごすことができますよ。
また、有名な郡上おどりに興味がある方には「郡上八幡博覧館」でおどりの実演を見学できるのでおすすめです。
また民宿から車で30分のところにある「ひるがの高原牧歌の里」では四季折々さまざまな花が咲いていて、アルパカ、牛、馬、羊などがいて、乗馬や乳しぼり、エサやり体験などで触れ合うことができます。
「郡上の美味しくて濃いプリン」などの牧場産品が購入できますのでお土産にしてくださいね。
犬と泊まれる宿 まとめ
民宿があるところはのどかな山里で、四季折々の山の彩に、長良川のきれいな水が流れ、空がきれいで夜になると宝石をちりばめたような星空が素晴らしく、冬には雪が積もり、何もないけど静かでどこかホッとする場所なのです。
オーナーご夫妻と可愛い2匹の看板犬、ジャックラッセルテリアの岳(がく)くんとトイプードルの宙(そら)くんの温かなおもてなしを受けて、子供のころに休みになるたびに遊びに行った田舎のおばあちゃんの優しさを思い出して心がほっこりする、そんな民宿です。