もくじ
伊豆・修善寺 愛犬と泊まれる宿「花月園」
伊豆半島の中でも全国的に有名な修善寺温泉。
その温泉街の真っ只中に「花月園」があり、温泉宿でありつつペットと一緒に泊まれる宿となっています。
温泉は男女別の内風呂があり、アルカリ性単純温泉を楽しむことが可能。
「花月園」は温泉やペットと一緒に泊まれる宿としてではなく、一部のコアな客層に支えられているお宿で、そのスジの人にとっては聖地とも呼ばれるほど名前が通ったお宿として有名です。
もちろん、お宿として申し分ないお宿ではあるのですが、上に書いたように旅館としての部分よりも、有名になってしまったところがあるので、お宿全体の魅力を伝える情報が少ないのが現状。
そんなペットと泊まれる宿をご紹介していきます。
ペットと泊まれる施設
施設名 | 花月園 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
住所 | 〒 410-2416 静岡県伊豆市修善寺103-8 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
入れる場所 |
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料金 | ■ 大 人 :朝食付き 6,000円~ ■ 一泊料金補足 : 2名様以上で お一人様10,500円~(税込) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
温泉・風呂情報 | 天然温泉/ 男女別風呂 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
ペット宿泊 備考欄 | ペットは無料 |
電車の場合は、東海道線の三島駅から伊豆箱根鉄道に乗り換えて修善寺駅下車、徒歩で30分、タクシーで約10分程度で着きます。
車の場合は、東名高速の沼津ICで下車、国道136号線から静岡県道18号線を使って修禅寺を目標に走ります。
ペットと泊まれる宿のお食事
ペットと泊まれる宿は温泉街の中心部に近いこともあって、周辺に飲食店が多く、素泊まりする人も少なくありません。
以前は、夕食付きの宿泊プランがあり、鍋物や天ぷら、刺身、焼き魚などがメインになっているもので、一番安いコースを選んでも食べきるのが大変と思えるくらいボリューミーな食事をいただけたのですが、現在は夕食の提供を止めており、夕食については近隣の居酒屋やラーメン屋、寿司屋、食事処、ファミリーレストランなどを利用することになります。
お弁当を持ち込んで食べることもでき、その場合は飲み物に関しては提供してもらえるようになっています。
朝食はお味噌汁や焼き魚、サラダなどが付く、いわゆる旅館の朝食といった感じの御膳か、コーヒーとサンドイッチという軽食風の朝食。
このペットと泊まれる宿には2階に宴会場がありますが、食事は宴会場を使わず、お部屋に運んでもらっていただく形になります。
お部屋で食事をする関係で、ワンちゃんも一緒に食事することができます。
ただ、お宿の方でわんこ向けの食事や食器は用意されないので、自前であらかじめ用意しておく必要があります。
ペットと泊まれる宿のお風呂
ペットと泊まれる宿は修善寺温泉街の中にあるのでお風呂は当然温泉で、各部屋にはお風呂はなく、男女別になった内風呂を利用する形です。
源泉からお湯を引いており、温泉ならではの源泉掛け流しを楽しめます。
泉質はアルカリ性単純温泉で、無色透明・無味無臭なので一見温泉に見えません。
温泉の中には有効成分が濃厚に含まれているものも多いですが、ペットと泊まれる宿の温泉は有効成分がそれほど多く含まれていないので、湯治のようにすぐに効果が出る薬効を期待できません。
ですが、石鹸とよく合う泉質で、お湯が柔らかくとにかく気持ちいい温泉になっています。
浴用効果としては、鎮静効果が大きいほか、病後や疲労感の回復、ストレス解消、健康の増進などに役立つとされています。
女性用のお風呂には浴槽の縁にひのきが使われており、ひのきの良い香りの中でゆったりと温泉を楽しむことが可能です。
残念ながら、ペットは浴場に入場できないので、温泉に浸かる間はお部屋でお留守番することになります。
放し飼い可能なペットと泊まれる宿のお部屋
ペットと泊まれる宿には全部で10室のお部屋があり、すべて和室になっています。
畳敷きで座椅子が用意されているなど、いかにも「温泉旅館」という雰囲気の和室になっており、温泉に来たという気分を盛り上げてくれるはず。
広さは6畳間が一番コンパクトなお部屋で、それ以外にいくつかの広さで種類がわかれています。
お部屋には入浴施設はなく、お風呂は上でも触れた源泉掛け流しの大浴場を使うようになっていますが、トイレは全室にあり温水洗浄便座が取り付けられています。
お部屋の備品ですが、エアコンとテレビ、冷蔵庫(有料飲料入り)、電話は全室に備え付けられているほか、アメニティとしてハンドタオル、歯磨きセット、浴衣の用意はありますが、バスタオルは有料です。
入浴に必要なボディソープや石鹸、シャンプー、リンスは大浴場の方に用意されているので、特に用意する必要はありません。
ペットの宿泊は、全室でできるようになっており、どのお部屋でも室内で放し飼いにしておくことができます。
ペットと泊まれる宿にペットと宿泊時の注意点
上でも触れた通り、このペットと泊まれる宿では全10室ある和室のすべてでワンちゃんと一緒に泊まることが可能です。
部屋の中でも放し飼いにしておけるので、ケージは必要ありませんが、リードは必ず持参しましょう。
館内はお部屋以外の場所でわんこは立ち入り禁止になっているので、お宿に着いたらお部屋で放してあげて、雰囲気に慣れさせてあげるといいですね。
同泊できるペットの種類ですが、室内飼いしている小型犬のみ受けいれ可能で、受けいれ頭数に関しては特に規定がありません。
わんこの宿泊についての注意点ですが、
・トイレのしつけがきちんとできていること
の1点だけ指定されています。
これだけなので、特に注意することはなさそうですが、マナーとして「無駄吠えしない」や「ワクチン・予防接種を受けさせている」などもきちんとクリアしておいた方がベターでしょう。
ペットと泊まれる宿は愛犬の宿泊に関して、条件が緩いのでペットと同泊しやすいお宿と言えますが、全室でワンちゃんの受けいれが可能でも、ペット向けの備品やアメニティは用意されていません。
ですので、リードはもちろんのこと、シーツや毛布、食器、トイレシート、粘着ローラー、消臭剤、食事・おやつなど、普段お家で飼っているのと同じように用具が必要になってきます。
足拭きタオルや体を拭くタオルなどもありませんので、特に足拭きタオルは用意して、館内に入るときに足を拭いてキレイにしてから入るようにしたいものですね。
『模型鉄』の聖地であるペットと泊まれる宿
鉄道に関することを趣味としている人を「鉄ちゃん」という愛称で呼ぶことがすっかり定着していますが、その中でも鉄道模型を趣味としている人を「模型鉄」と呼びます。
このペットと泊まれる宿はワンちゃんと宿泊できることと温泉宿であること以外は、ごく普通の宿だったため、以前は宿泊客も減少傾向にありました。
社長さんがたまたま鉄道マニアだったこともあり、稼働率が下がった宴会場になんと鉄道模型の大型レイアウトを設置!
これが功を奏し、専門誌で「鉄道模型で遊べる温泉旅館」として紹介され、大きな反響を呼んで瞬く間に宿泊客数が以前の1.5倍になるなど、集客効果を生み出しました。
現在では、宿泊客の9割が鉄道マニアで占められており、「模型鉄」の聖地と呼ばれるお宿となっています。
鉄道模型には小型のNゲージとそれより大きいHOゲージという大きくわけて2つの種類がありますが、「花月園」では嬉しいことに両方のレイアウトを設置!
1階のロビーにはNゲージのレイアウトを、2階の宴会場には24畳のスペースを取り囲むようにレイアウトが設置されています。
このレイアウトを使って、自分で持ち込んだ鉄道模型を自由に走らせることができるので、「模型鉄」の人たちは自分の持っている鉄道模型を持ち込んで、朝から夜まで走らせて楽しめるわけですね。
レイアウトは壁にトンネルを設置したり、レールの錆や油汚れ感などを再現するなど、凝りに凝ったものになっており、本物の鉄道さながらに運転を楽しめるようになっています。
運転可能なのは、夜明け後・朝食後から午後10時までとなっており、その間は思う存分走らせられます。
わんこと楽しめる観光スポット
竹林の小径
修善寺温泉街の中心部を流れている桂川に沿った遊歩道です。
独鈷の湯から続く小径は左右を竹に囲まれ、道に沿ってお茶処や火の見櫓などがあるなど、ワンちゃんを連れて散歩がてら散策するのにちょうどいいスポットになっています。
竹林の中央には竹製の大きな円形のベンチが用意され、一休みしながら自然を感じられるでしょう。
時期によってはライトアップされているので、幻想的な風景も楽しめます。
模型鉄も違う人もペット宿の温泉へ
わんこを飼っていて、かつ鉄道模型の趣味があるのであれば、一度は行っておきたいお宿です。
ワンちゃんをお留守番させることなく、趣味の鉄道模型を1日思う存分走らせることができるので、満足感がとても高くなるに違いありません。
鉄道模型の趣味がなくても、修善寺温泉街の中心部にあるお宿で、源泉掛け流しの温泉を楽しめるので、昔ながらの温泉旅館でゆっくりしたいという人にもピッタリではないでしょうか。