もくじ
ずっと一緒に過してきた愛犬が歳をとると、人と同じようにボケてきます。
大きな声で呼んでも反応を見せなくしなったりしていませんか?
あるいはご飯を食べさせたばかりなのに、お腹がすいたとおねだりしてきたりしませんか?
高齢になった愛犬は、人の認知症と同じような行動を見せるようになることがあります。
夜中に騒いだり、あちこちに粗相をしたりするようなるなど問題行動を起こすのです。
ここでは高齢な愛犬のボケ始めのチェックと日ごろのケアなどをご紹介します。
犬がボケているかどうかのチェック項目とは?
今日部屋しばらく開けて戻ったら龍之介が行き詰まってた…
犬の認知症も緩くないね pic.twitter.com/ARTrXg3EgG— 柴犬龍之介ミケ (@pochi_ryuu) October 10, 2021
次にあげることについてあてはまると感じたら、ワンちゃんがボケ始めたサインかもしれません。
- 頭を壁などに押し付けたまま動かなくなることがある
- 狭い場所に入りたがり、入ったら後ずさりして出られない
- なんとなく部屋の中を歩き回っていたり、ぐるぐると回りだしたりする
- 昼夜逆転して、昼によく寝て夜に眠れなくなる
- 夜中に吠えたり鳴いたりするようになる
- 「オスワリ」などこれまでできていたことができなくなり指示を無視するようになる
- 飼い主さんや家族が名前を呼んでもそばに来ないなど反応をしない
- 家族の動きや周囲の物音など何事にも関心を示さなくなる
- 歩いていてものなどにぶつかってしまうようになる
- ご飯をいつもどおりにたべていて、便がふつうなのに痩せる
- しっかりできていたトイレを失敗するようになる
これらのうちひとつでも該当するものがあったら、ワンちゃんがボケはじめているかもしれません。
ワンちゃんがボケた時のしぐさは人のアルツハイマー認知症と似ていますが、その発症メカニズムはよくわかっていません。
いあうれにしても脳の動きが鈍くなってしまうことが原因とされています。
ボケてしまうことが多いのはどんな犬?
認知症の老犬は
大きな声で鳴くし
汚すし、食べたり食べなかったり
時には噛んだりもするけど
こんな穏やかな顔で
幸せそうに日向ぼっこしてるのを
見てると この画像を残そうと
スマホを構えてしまうのです pic.twitter.com/8M7dO5Afkn— ✩.*˚アニマルスマイル香川✩.*˚ (@animalSmileKGW) October 9, 2021
次にあげるワンちゃんたちがボケやすく、認知症にかかりやすいとされています。
13歳以上のワンちゃん
この頃からボケが出始め、15歳あたりからひどくなると言われています。
また、プードルやチワワなどの小型のワンちゃんより、ラブラドール・レトリーバーやゴールデンレトリーバーなどの大きなワンちゃんは寿命が短く、ボケ始まるのが早いとされています。
日本系のワンちゃん
日本犬やその雑種の方がボケやすいと言われていて、これらのワンちゃんは西洋のワンちゃんたちと血中の不飽和脂肪酸が少ないことが最近判りました。
本来は日本古来のワンちゃんは魚を食べることが多かったのですが、最近は肉を原料としたフードがメインになったためではないかとされています。
室外飼育のワンちゃん
室外に出されっ放しのワンちゃんは人とのスキンシップが不足するために、室内飼育のワンちゃんたちより刺激が少ないのでボケ始めるのが早いと言われています。
犬がボケてしまうことを防ぐために
コングでご飯を食べながら笑っている犬 pic.twitter.com/HinsZlLres
— 原田サブちあき (@nijinoyatu) September 2, 2020
ワンちゃんがお年寄になっても必ずボケてしまうとは限らず、いつまでも普通に生活する子もいます。
その違いがどこにあるかというと、毎日の刺激であったり食事の栄養だったりとされています。
ワンちゃんがボケないようにするために重要なのは次のことです。
散歩や運動で刺激をあたえましょう
毎日の散歩はワンちゃんの心に刺激を与えてくれます。
さらに、毎日コースを変えてあげるといつも新鮮な気持ちでワンちゃんの脳が活性化するとされているので、怖がらないなら道を変えてあげましょう。
また、ドッグランなどに連れていくのもよい刺激になります。
身体に無理のない簡単なアジリティーに挑戦させてみるなどするとよいですね。
スキンシップを毎日かかさない
できるだけ毎日たくさん声をかけながらなでてあげるなどスキンシップが大切です。
マッサージやストレッチをしてあげるとワンちゃんも嬉しいしよい刺激になります。
「おすわり」や「おて」など覚えているコマンドを毎日やらせていると、ボケのチェックもできるので一石二鳥ですね。
それと、ドッグランやドッグカフェなどに連れて行き、ほかのワンちゃんたちとの触れ合うこともよい刺激になりますよ。
不飽和脂肪酸やビタミン類たっぷりのご飯
不飽和脂肪酸とは魚に多いDHAやEPAなどのことで、夜中の夜鳴きや徘徊に効くとされています。
これらをたっぷり含んだアジやサバなどの青魚やドッグフード、サプリメントなどをいつも食べさせてあげてください。
また、ビタミンA(ベータ・カロチン)・C・Eなどのビタミン類は、脳を傷つける活性酸素を抑えてくれるので、これらを含む野菜やフルーツも食べさせるとよいでしょう。
知育玩具やトレーニング
中におやつを仕込んでそれを取り出させるコングなどのさまざまなワンちゃん用の知育玩具が開発されています。
いつも頭を使わせておくことはよいボケ防止になりますし、噛めるタイプのものはお口のケアもできるのでおすすめです。
トレーニングは素人にはなかなか難しいですよね。
最近は高齢のワンちゃん用のフィットネスジムやデイケアサービスを実施している施設が増えています。
そのような施設ならば専門のドッグトレーナーに指導してもらえるので安心です。
犬が最近ボケてきた!認知症のチェックとケアについて・まとめ
壁に挨拶をしている。認知症犬
かわいい☺️ pic.twitter.com/VE252YnUgt— こまちび@ナースマンが公認心理師目指すってよ (@ns_manck) April 17, 2021
高齢の愛犬がボケてしまった時、その世話は飼い主さんや家族にとって大きな負担になります。
世話に疲れてくると、言うことを聞いてくれないワンちゃんをりつけたりしてしまうことでしょう。
しかし、ボケた愛犬は自分がどうしたらよいのかわからなくて不安なのです。
叱られることでさらに不安になって症状が進んでしまうかもしれません。
ボケてしまった老犬には優しく声をかけながら世話をしてあげることが大切です。
ただ、もし疲れてどうしたらよいかわからなくなったら周りに相談してくださいね。
獣医さんやトレーナーなど専門家に相談すれば、愛犬の介護を一緒に考えてくれますよ。