猫と泊まるときに起こりがちなトラブル6選

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猫と泊まるときに起こりがちなトラブル

大好きな愛猫といつでもどこでも一緒に居たい、もちろん旅行も一緒、そんな需要に応える形で登場したのがペットと泊まれる宿です。最近は犬だけではなく猫も泊まれる宿が少しずつ増えています。

ところが猫は環境の変化に弱い動物で、慣れない宿では何かしらの騒動やトラブルが起こります。

そこで猫との宿泊で起こりがちなトラブルとその対処法を解説します。

トラブルその1 隠れて出てこなくなる

猫と宿泊先に着いてほっとしたのも束の間、部屋に入りキャリーバッグの扉を開ける、すると多くの猫は怖がってソワソロと歩き回り隠れる場所を探します。

初めて猫と旅行した飼い主さんは、窮屈なキャリーバッグから早く解放してあげたのにどうして? と戸惑うことでしょう。

しかし、猫からすれば急に見ず知らずの部屋に放り込まれたのですから、動揺して隠れたくなるのは無理もないことです。

恐怖と警戒心からベッドの下や家具の隙間、カーテンの奥などに隠れて出てこなくなることも珍しくありません。

猫がなぜこのような行動をとるのかと言うと、勝手知ったる自宅とは異なり自分の臭いが全く感じられないからです。

縄張り意識が強い猫は、マーキングという臭いつけを行なって自分の縄張りを主張します。

ところがいくら猫と泊まれる宿といえども、当然のことながら足を踏み入れたことのないホテルや旅館の部屋は縄張り外であり、普段通りに過ごすことができないのです。

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トラブルその2 部屋中を走り回る

部屋に入りキャリーバッグから出された猫は、パニックになって部屋中を走り回ることがあります。

猫はホテルや旅館に着いた時点で、騒音や話し声で普段とは違う空気を敏感に察しています。

その空気は人間にとっては旅先ならではの非日常に過ぎませんが、猫にとっては

「 これから何が起こるのか分からない 」という恐怖でしかありません。

そんな状態で急に部屋に放り込まれれば、どんな猫も普段通りに過ごすことはできません。もともと臆病な性格の猫は、恐怖心がMAXになりとにかくここから逃げようと部屋中を走り回るのです。

このとき部屋から脱走されると連れ戻すのが大変です。絶対に部屋のドアや窓を開けないようにしてください。

トラブルその3 粗相する

猫との旅行で一番の問題はトイレです。

移動中はペットシーツに排泄させるしかありませんが、宿に着くとそうもいきません。

猫にとってホテルや旅館の部屋は広いので、トイレの場所が分からずに粗相することがあります。

いくら猫同伴OKなホテルや旅館であっても、粗相されて宿の人に迷惑をかけるのは避けたいところです。

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トラブルその4 カーテンによじ登る

猫は高い場所に上がると落ち着く習性があります。

これは野生で生活していた時代に外敵から身を守るために木に登っていた名残です。

とはいえホテルや旅館の部屋に木は生えていませんし、高さのある家具がないこともあります。

ゆえに猫は部屋に入ってすぐ目につき、爪を立てやすいカーテンによじ登りがちです。

トラブルその5 急に凶暴になって威嚇する

猫と一緒に泊まれる宿は猫も人も快適に過ごせるように配慮されていると思いますが、その環境を受け入れるかどうかは猫次第です。

警戒心が強い猫は急激な環境の変化によって平常心を保つことができなくなります。

中には急に凶暴になり、「 ウーウー 」唸り声を挙げたり、飼い主さんや旅館の仲居さんを威嚇する猫もいます。

このとき不用意に近づくと「 シャーッ! 」と牙を剥かれ、爪で引っかかれたり噛みつかれることがあるので注意してください。

飼い主さんはいままでほとんど見たことのない凶暴な愛猫の姿にショックを受けるでしょう。

しかし、ストレスと恐怖心から冷静さを失っているだけなので、時間が経てば興奮が収まって落ち着くので安心してください。

トラブルその6 夜鳴きする

猫にとってホテルや旅館の部屋は非日常の空間です。

そんな場所に放り込まれたら、いくら懐いている飼い主さんと一緒でも心細くなります。

それでもそばに寄り添っていれば少しは安心できますが、飼い主さんが寝入ってしまうと不安や恐怖から夜鳴きすることがあります。

甘えん坊な猫ほどこの傾向があります。
猫が鳴くのは「 何かして欲しい 」という要求があるときです。
飼い主さんはできるだけ猫がストレスや恐怖を感じなくて済むように気を配りましょう。

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トラブルへの対処法

猫の習性を理解する

猫を旅行に連れて行きたい飼い主さんにとって、ペットと泊まれる宿ほどありがたい存在はありません。

しかし、いくら猫OKなホテルや旅館を利用するからといって、猫の習性を理解していなければトラブルを防ぐことは困難です。

トラブルに対処するには、猫の習性を理解したうえで、猫の気持ちになって考えることが大切です。

猫は縄張り意識が強い動物で、環境の変化が苦手です。飼い主さんにとって旅行は楽しいイベントでも、猫にとっては大きなストレスになりうるのです。

例え猫と泊まれる宿であっても猫からしたらこれまで足を踏み入れたことがない縄張りの外であり、どこに外敵が潜んでいるか分からない恐怖の場所なのです。

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猫の臭いがついたベッドやおもちゃを持って行く

猫が宿泊先で恐怖やストレスを感じるのは、自分の臭いがしないことが理由です。

逆に言えば猫は自分の臭いを感じることができれば安心します。

そこで猫が普段使っているベッドやおもちゃを持っていきましょう。

可能なら移動中からキャリーバッグの中に臭いがついたものを入れておくと、旅館やホテルに着いたときに猫が感じる戸惑いをやわらげることができます。

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普段使っている猫砂を持って行く

猫と宿泊する際に一番気を使うのがトイレです。

携帯用トイレを持ち歩くのがおすすめですが、新品のトイレはなかなか使ってくれません。そこで家で使っている猫砂を持って行きましょう。

これなら猫は自分の臭いを感じることができ、自宅に居る感覚でトイレを使うことができます。

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猫が落ち着いたからキャリーバッグから出す

トラブルを未然に防ぐには部屋に入った最初が肝心です。

部屋に入るやいなや「 さあ着いたぞ 」といきなりキャリーバッグから猫を出す方がいますが、これはおすすめできません。

猫は部屋に入る前から普段とは違う雰囲気を敏感に察知して、警戒心を露にしているのです。

そんな状態で急に部屋に放り込まれれば、怯えて隠れようとするか、パニックになって走り回るかのどちらかでしょう。

部屋に入ったらすぐにはキャリーバッグを開けずに、しばらく時間が経って落ち着いてから出しましょう。

もちろん脱走されないように、部屋のドアや窓が閉まっていることを必ず確認してください。

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できるだけ猫に寄り添い優しく話しかける

トラブルが起こるとついイライラしてしまいますが、そんなときほど愛猫に寄り添って優しく話しかけることが大切です。

「 猫に話たって分かるはずがない 」と思うかもしれませんが、飼い主さんの声を聞くだけで猫は安心できますし、声のトーンから飼い主さんにどういう意図があるのか察することができます。

「 大丈夫だよ、怖くないよ 」と粘り強く話しかければ、少し時間がかかったとしても猫は落ち着きを取り戻します。

まとめ

いつでもどこでも愛猫と過ごしたい飼い主さんにとって、猫と泊まれる宿はありがたい存在です。

しかし、猫は環境の変化に弱く、慣れない宿では、隠れて出てこなくなる、部屋中を走り回る、急に凶暴になるなどのトラブルが起こりがちです。

そんなときは猫の気持ちになって考えることが大切です。猫の臭いがついたベッドやおもちゃを持って行き、近くに寄り添って優しく話しかけましょう。

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